2019年は印刷とは何だろう

今年のテーマは原点に帰って、印刷の歴史や意味を考えてみることにしました。

11月 「災害と印刷について」

190pho.jpg災害と印刷について

 台風15号・19号とつづく大雨により被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日も早い復興をお祈り致します。 「数十年に一度」と名付けられた災害がたて続けに発生し、二重三重にも被害に遭われてしまった方々もおられ、深刻な状況です。災害時、印刷は何ができるのでしょうか。  いざという時に一人ひとりがあわてず適切な行動ができるよう、備えが必要です。防災対策マニュアル・ハザードマップやエマージェンシーステッカーなど、印刷技術によって、災害に対応した仕様で展開されています。 耐水・耐久性に優れた素材を用い、いつでも携帯できるようなサイズで作成されております。 安否確認ステッカーのほか、ペットを飼っている方に使って頂きたいのがエマージェンシーステッカーです。災害時に自宅内にペットがいることを知らせるためのステッカーで、救急隊員が自宅内のペットを救出・保護する際に役立ちます。万が一の災害に備えて、家族であるペットのことも準備していただきたいと、猫部部長の飼い主としてもお願いいたします。 この秋はとくに、印刷を通して災害と向き合う方法を考え、実際行動できるように動かねばと考えさせられております。2019年も残り2ヶ月となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

10月は「有版式とは・・・そのA」

くだもの.jpgこの10月は消費税が10%にアップし、郵便切手代等も値上げするという変化の月。時季的には過ごしやすい気候になったと思いきや、台風は千葉に甚大な被害を引き起こし、暮らしの面では各種値上げのため、慣れない状況が続きそうな気配です。ですが食欲と実りの秋は変わらず健在。秋の味わいと素晴らしさも忘れない10月にしたいところです。 さて、印刷がテーマのこのコラム、前回ご紹介した有版式印刷の4種類について、それぞれの得意分野をご紹介いたします。

@【凸版】活版印刷・フレキソ印刷 名刺や新聞雑誌、段ボール、フィルム袋(レジ袋)、書籍など に利用

A【凹版】グラビア印刷  主に高級・高度な印刷物。フィルムや包装紙、写真集、 紙幣、証券類などに利

B【平版】オフセット印刷 現在、もっとも利用されている。主に、パンフレット、ちらし、カレン ダー、ポスター、書籍など、一般商業印刷

C【孔版】謄写印刷・スクリーン印刷 Tシャツや看板、ステッカーなど、特殊な印刷で利用・・・以上が各方式の得意分野となります。

 文成社ではBのオフセット印刷をメインに、無版式に分類されるオンデマンド印刷と大型インクジェットプリンターを取り入れております。名刺など手のひらサイズの印刷物から2メートル強の大型パネルやポスター印刷も得意とし、幅広い事例を持っておりますので、機会がございましたら、ぜひ一度お声がけください。

 次回はこれからの印刷について考えてみたいと思いますが、まずは行楽の秋・スポーツの秋を楽しみたいと思います。

9月は「有版式とは・・・その1」

tuki.png 2019年の夏も一段落、9月を迎えてしまいました。慌ただしく過ごすなか、世の中ささくれ立つ外交状況など気になりますが、よい方向に流れが変わらないかと思うこの頃です。

 さて、今回は印刷方式の「有版式」についてご紹介します。前回、印刷方式は、「有版式」と「無版式」の2種類に大きく分類することができるとお伝えしました。

 一般的な印刷に利用されるのは、今回ご紹介する「有版式」ですが、さらに「凸版印刷」「凹版印刷」「平版印刷」「孔版印刷」の4種類に分類できます。

@【凸版】活版印刷・フレキソ印刷

A【凹版】グラビア印刷

B【平版】オフセット印刷

C【孔版】謄写印刷・スクリーン印刷

 この4種類は、それぞれ得意分野があり、ご利用目的によって、どの方式を選べばよいか分類できます。

 印刷の方法と得意分野を確認することによって、世の中には「印刷」で溢れていることに気づかされるのですが、詳しくはまた次回にご紹介します!

 涼しい秋風が吹く季節はもうすぐです。もうひとがんばりしたいと思います。

8月は「いろいろある印刷方式」

意外にたくさんある!印刷方式

長かった梅雨も明け、今年も猛暑の日々がやってきました。くもりぞらの毎日から一転、炎天下の強烈な日差しに、心身ともに萎えてしまいがちですが、酷暑だからこそ味わえる冷えたビールの美味しさなど、この時季ならではの楽しみを忘れないよう、業務に励みたいと思います。

 さて、今回のこのコラムは「印刷方式」をご紹介します。

印刷方式は、「有版式」と「無版式」の2種類に大きく分類することができ、一般的な印刷に利用されるのは、「有版式」です。「有版式」は、「凸版印刷」「凹版印刷」「平版印刷」「孔版印刷」の4種類に分類できます。

 色数に応じて「版」を作り、材料に転写することで印刷を行います。印刷物を大量に発注したい方に適した印刷方式です。

 「無版式」は、「プリント」と呼ばれ、「有版式」のように版を利用しません。

 主に、「静電」「レーザ」「熱転写(溶融型と昇華型)」「インクジェット」に分類され、印刷物に直接印刷していきます。それぞれに得意分野がありますので、色数や部数などによって、適した印刷方式があり、弊社ではお客様のご予算や納期などご要望にあわせて提案させていただいております。

 次回は有版式について、更にくわしくご紹介したいと思います!

 

7月は「紙のはじまり」

186-01.png 紙は中国で発明され、世界へ広まっていった

印刷と切っても切れない関係にある「紙」が発明されたのは、中国の後漢時代です。それまで使われていた竹簡や木簡と比べてはるかに優れた、書写のための画期的な材料であることが認められたのです。現代につながる製紙技法の誕生です。

 発見されている最古の「紙」は、中国甘粛省天水市の古墓で発掘された地図の描かれた麻の紙で、前漢文帝・景帝(在位紀元前189-141)ものと推定され、放馬灘紙(ほうばたんし)と呼ばれています。中国の歴史書「後漢書」には、宮廷の用度品の長官、蔡倫(さいりん)が西暦105年に後漢の皇帝であった和帝に紙を献上したと記されていることから、蔡倫が紙の発明者(=紙祖)とされていましたが、実際にはその二百数十年前には紙がつくられており、蔡倫は紙の製造法を確立した功労者であったと考えられています。

 蔡倫の時代の紙は、麻布、麻のぼろ、樹皮、漁網を材料にしたと記されており、これは現在の紙の製造法と根幹では変わりません。切り刻んだ材料(麻のぼろや樹皮)を洗い、灰汁で煮て繊維を取り出してから臼でひき、ふたたび水の中で繊維分散させ、枠に張った網(簀)で梳きます。網の上に薄く均一に残った繊維を、枠ごと乾燥させてはがし、紙としました。その後、紙の材料や製造法は改良を重ねられながら、絹の伝播(シルクロード)と同様に、西洋へと伝えられていきます。

 8世紀にサラセン帝国領内のサマルカンド、バグダッド、10世紀にアフリカのカイロ、11世紀にリビアへと渡っています。その後、モロッコを経て、12世紀の中頃にヨーロッパ本土に入りスペイン、フランス、イタリア、さらに15世紀になってドイツ、イギリスまで製法が伝わっていったのです。

186-02.png 中国から1300年以上の長い年月をかけて延々と伝搬していった紙は、ルネッサンス時代を迎えていた当時のヨーロッパ社会で、グーテンベルグによる活版印刷の発明と相まって、近代化と文芸復興に大きな役割を果たしたのでした。

6月 「ペーパーレス時代の紙の力について」

bunsei185pho.jpg 今夏も酷暑の毎日なのかと覚悟をしつつ6月突入。「印刷とは・・・」考えながら彷徨していると、久々に街頭の販売員さんから購入可能な雑誌『ビッグイッシュー』を見かけました。こちらのニュースがお手元に届く頃にはすでにバックナンバーとなっておりますが、5/19発売の359号の特集は「紙の力  ポストデジタル文化」。

 印刷にとって紙は不可欠の存在。前回までに紹介したグーテンベルグによって発展した活版印刷の普及も製紙技術の普及があってこそ。切っても切れない関係ですが、時代はペーパーレスが進行中。これはと思い、即購入。

 特集は某事務機器メーカーでペーパーレスオフィスを研究する柴田博仁さんのインタビュー記事がメイン。「ペーパーレスオフィス」という立場から、紙と電子メディアを比較する実験を経てきた結果、見えてきたのは、自分たちが滅ぼすであろう対象であった「紙の素晴らしさ」だという。

 実験の例として、校正作業や会議での発話量など、紙を使った場合とタブレットを使用した場合の結果が挙げられています。いずれも紙を使用した方が効率がよいという結果。紙にはコミュニケーションを円滑にする働きもあるという、人と紙の関係にも気づかされます。ただ、生まれながらにタブレットやタッチパネルで育った世代の場合、結果は変わるのでは、という疑問も浮かぶので、今後の実験結果も気になるところ。

 「人は目で読むだけでなく手で読んでいる」との一文も印象的。紙と人の関係を見つめ直したくなる記事でした。

 今月も印刷について考えながら、紙に助けられつつ人とコミュニケーションを取ってまいります。

THE BIG ISSUE JAPAN359号』より引用掲載

https://www.bigissue.jp/backnumber/359/

 

5月 は「過去の遺産と印刷技術」

bunsei184gazo.jpg 平成が終わり、令和を迎えるこの5月、なぜか今年は二度目のお正月を迎えたような感覚に陥ります。改元よりも「10連休」の重みを感じる状態で、まだまだ令和になじめそうもありません。

 平成最後の4月にはブラックホール撮影成功という未来を感じさせるニュースとともに、世界遺産のパリ・ノートルダム大聖堂が焼失し、世界に衝撃を与えました。各紙トップ扱いの様子をみて、世界遺産のなかでもシンボル的な存在だったのではないかと思えます。印刷とは何かを考えるこのコラムと大聖堂焼失、つながりはないかもしれません。が、今回の焼失によって失われたものと、印刷技術は、ともに中世の革新的な技術でありました。

 とくに、パリ・ノートルダム大聖堂は中世ヨーロッパに窓と光をもたらしたといわれるゴシック様式の代表格でした。当時の最先端であるイスラム工法を取り入れたことにより、変革がもたらされた証しでもあります。印刷も人類の歴史にとって革新的な技術です。大聖堂を再建することは可能ですが、当時の工法での再建は不可能でしょう。印刷技術によって、かつての大聖堂は記憶とデータの中に鮮明に生きつづけます。過去の遺産を新しい時代に受け継いでいくべきだと思わされた平成最後の4月でした。

 令和の時代も、どうぞよろしくお願いいたします。

2019年のテーマ 【印刷とは何だろう】 4月 「中世ドイツ、二人のヨハン」

bunsei182gazo.jpg印刷の歴史と発展には、二人のヨハンが登場する。

時は中世ドイツのマインツ。一人は誰もがその名を知るヨハン・グーテンベルク。もう一人はヨハン・フスト。こちらのヨハンはグーテンベルクに多額の資金を提供した実業家。二人は技術者と資金提供者の関係であった。が、この関係は後に崩壊する。一方的な見方をすれば、フストはグーテンベルクの全てを奪ってしまう。グーテンベルクに多額の返済を迫り、印刷機・工場を差し押さえ、彼の印刷技術を受け継ぐ弟子、ペーター・シェッファーを娘婿にしてしまう。更にグーテンベルクが手がけていた活版印刷機で印刷した画期的な聖書「四十二行聖書」の版権も得て、娘婿シェッファーとともに完成させてしまう。全てを失ったグーテンベルクが、なぜ発明者として名を残しているのか。それは多くの金銭問題により裁判記録が残っているため、とも言われている。逆説的ではあるがその功績は明らかにされ、活版印刷技術の飛躍を明らかにした「四十二行聖書」はグーテンベルクによる発明として認識されている。

 その後、二人のヨハンはどうなったのか。実業家ヨハン・フストと娘婿シェッファーは悪役的にとらえられてしまうが、彼らの功績によってグーテンベルクが発明した技術は伝えられ、各地で発展していった。グーテンベルクはどうなったのか。一時は新たな印刷工場を手に入れることができたらしいのであるが、晩年は明らかにされておらず、諸説あり謎に包まれている。

 確かなのは、今から500年以上前の時代に、印刷技術に革新をもたらした二人のヨハンが存在していたということと、現在もヨハンのような印刷に関わる人間が多く存在していることに気づかされる。

3月 「過去、1000年間に起きた最大の出来事」

181insatuki.jpg2019年も3月を迎え、沈丁花が咲きほころび、桜の開花を待つ季節がやってきました。元号が変わる今年、気づけば21世紀も20年近く経っていることに気づかされます。ちょうど20年ほど前の話題でありますが、米国のライフ誌が2000年を迎えるにあたり、世界各国の知識人に「過去、1000年間に起きた最大の出来事は何か」というアンケートをとったところ、第1位は「活版印刷技術の発明・改良」という結果が出ました。印刷が人間にとって欠かせない技術として、世界共通で認識されていたことに、少し驚きを覚えます。

 2020年代を目前とした今、どのような結果になるのか気になるも、第一位の座は書き換えられないのではないかと思います。はるか昔、世界史で学んだ記憶が甦ります。活版印刷によって、特定階級のものだった読み書きが大衆レベルに広がり、近代文明をもたらしたのだなと、世紀を超えて改めて実感できるようになりました。

 その活版印刷ですが、先のアンケートもグーテンベルグによる活版を指していたようで、技術的にはアジアが先行するも、活版と言えばヨーロッパを思い浮かべてしまう現状は、その影響力の違いのようです。その要因はアジア圏は漢字文化であり、ヨーロッパのアルファベットとは比較にならないほど活字の量が多く、ヨーロッパほど普及しなかったことなどが考えられます。次回は、人類に与えた影響力が並々ではなかったらしいグーテンベルグについて、もう少しふれてみたいと思います。

2月 「印刷のはじまりと現存最古の印刷物」

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2019年も2月に突入、年明けからひと息つけぬまま、暦のうえでは春を迎えてしまう感覚です。

 「印刷とは何だろう」2回目は、印刷のはじまりを再確認します。印刷の起源というと、「中国が起源」と「グーテンベルグの活版」が漠然と思い浮かぶ筆者ですが、改めて調べてみますと諸説あるようです。

 まずは、紀元前4000年のバビロニアで押圧印刷といわれる方法による印刷が確認され、紀元前2世紀頃に中国で紙が発明、7世紀頃には木版印刷が行なわれていました。11世紀には陶器や木による活字を使った印刷も確認されています。金属活字による印刷は13-14世紀の朝鮮で既に始められていたので、15世紀のグーテンベルグより先駆けている印象です。日本はどうでしょうか。中国や朝鮮を経て辿り着いた印刷ですが、製作年代が判明している世界最古の印刷物は日本にあります。奈良時代770年に作られた木版刷りの「百万塔陀羅尼経」です。これは女帝、称徳天皇が内乱を平定した際の死者への供養と平和祈願のために作られたもので、三重の小さな塔のなかに、木版刷りされた災厄を払う陀羅尼経が納められています。印刷の起源とされる中国に現存する最古の印刷物は敦煌出土、868年に印刷された仏教経典の「金剛般若波羅密経」といわれています。人類にとって内乱や争いと同じく、供養・祈願といった宗教的な行為は変わらずに続いており、印刷が関わっていることにも気づかされます。そしてアジアの活版が意外にも早くスタートしており、グーテンベルグの活版と何がちがうのか。その違いも気になるので次回確認したいと思います。

1月 「変化する一年と印刷」

bunseiColumn.jpg 2019年が始まりました。平成が終わり、10月には消費税率が変わり、オリンピックを一年後に控え、例年よりも確実に変化が続く一年の始まりです。

 ただでさえ時間の流れに追いつかず、流されるように毎日を過ごしている身としては、かなりの覚悟を必要とする一年であるともいえます。

 そんななか、今年のコラムのテーマは「印刷」を取り上げます。印刷も変わっていくのでしょう。「紙離れ」といわれて久しく、平成最後の年賀状で「卒年賀状」に拍車がかかったというニュースを耳にするたび思う、「今後どうなるのか?」思わずにはいられません。

 これからのことを語れるような経験も頭脳も持ち得ないので、今更ながらではありますが、せめて印刷の意味や歴史を見直して、印刷自体のことを書いてみたくなった次第です。変わり続けるものと、変わらないものがあるのかもしれないと期待しつつ、本題は翌月からスタートしますので、今年一年お付き合いいただければ幸いです。

 弊社は本年も「お客様の想いを形に」するため、全力で取り組んでまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文京区の気になるお店

2018年は文京区の気になるお店をご紹介いたします

12月は音羽「CRANE」「MARI’SFACTORY」

kurein.jpg●パンとお弁当、そして絶品スイーツが味わえる音羽のオアシス!

2018年も残りわずか、平成最後の年末年始を迎えます。音羽界隈の気になるお店を取り上げたテーマも最終回。最後は音羽で働く者にとって欠かせないお店ともいえる、CRANEさんとMARI’S FACTORYさんのご紹介です。(お店正面のカッティングシートやショップカード、スタンプ等などを弊社で承っており、大変お世話になっております。)大塚警察の真向かいに位置するクレインさんは関口のパンとオリジナルのサンドイッチにお弁当とお総菜を豊富に揃えた筆者にとっての生命線。1階は販売のみですが、2階は音羽通りを眺められるイートインスペースがあり、落ち着ける空間が広がっています。同じく1階で購入できるMARI’SFACTORYさんは大手ホテルでパティシエをされていたMARIさんのセンスあふれるカワイイだけではない、おいしいお菓子が味わえます! お店で眺めるだけでもワクワクしまして、筆者にとっては精神安定剤であり、必要不可欠な存在。MARIさんのイラストや色使いが楽しめるアイシングクッキーはイベントに合わせても展開されており、実際、焼き菓子やケーキなどプレゼントとしても喜ばれます!この年末年始、ぜひ目と舌でワクワク感を味わってみることオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月は護国寺「SPERANZA ピッツェリアバール」

bun177supe.jpg●薪窯で焼きあげたピッツァが絶品、8周年記念イベントにも注目!!

2018年も残り2カ月、11月といえば、落ち葉を集めて焚き火をしたはるか昔を思い出すこの頃ですが、今回は音羽のスペランツァさんをご紹介。薪窯で焼きあげたピッツァが評判のイタリア料理店です。

 気さくな店長とスタッフの接客もさわやか、居心地のよさも手伝って、地域の方々の交流の場ともなっている様子です。文成社は公私ともに大変お世話になっており、いまや無くてはならない存在といえます。

 そんなスペランツァさんはこの1115日で8周年を迎えます。記念イベントとして、なんと888円(税別)でワイン飲み放題(赤・白・スパークリング)を決行!さらに、「文成ニュースをみてくださったお客様」には「時間制限2時間」のところを「3時間」に延長してくださるとのこと!

 文成社をはじめとする地域の人々にとっての癒やしの場であるこちらのお店。薪窯の炎が恋しくなる季節です、まだ未体験の方はぜひ記念すべきこの11月に体験してみてください。

 

 

 

 

 

 

10月は大塚「レストラン コクリコ」

kokuriko.jpg● 丁寧な手作りの美味しさが味わえる洋食レストラン!!

 音羽通りから茗荷谷へ向かう坂の入口に、コクリコさんはあります。当初は喫茶店として1977年にオープン、25年前から洋食レストランとして親しまれています。

 ジブリ映画の原作コミックのタイトルが、こちらのお店が由来として話題になり、ご存じの方も多いはず。(弊社では名刺印刷を承っております)

 そのメルヘン風な外観から、すでに地元の方々にはなくてはならないお店の雰囲気が漂っており、店内に入るとさらに、木のぬくもりを感じる内装からでしょうか、心地よい年月を重ねたような落ち着きを覚えます。

 筆者が最初にうかがったのは夜なのですが、ビールジョッキが陶製、窓枠が木製、まるでヨーロッパの田舎町を訪れているような雰囲気。メインのパスタやピザはもちろん、お酒にぴったりな前菜なども豊富です。

 ランチで有名な焼きカレーは必食!! 精力をつけたい日にはもってこいです。見た目から迫力のあるパエリア鍋に半熟卵と濃厚カレーの世界が眼前に広がります。

 こちらにうかがってみると、地元に根付きながらも非日常を味わえるレストランであることが感じられ、貴重です。これからもあの坂を見上げるたびに佇んでいて欲しい眺めであり、店内で落ち着いた美味しい時間を過ごしたいと思うお店です。

 未体験の方は是非、お店の心地よさと、まずは焼きカレーの美味しさを味わってみてください。

 

 

 

 

 

9月は音羽「直会処(なおらいどころ) まんどりあし}

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●博多もつ鍋と旬の食材を味わえる串揚げが人気!!

「酷暑」のみならず「爆暑」などと表現された今夏も、やっと9月を迎え、冷涼な季節までもう一踏ん張り。異常なほどの暑さ疲れでしょうか、なんとなく元気がでない、食欲がない、そんな方にオススメなのが、音羽1丁目の「まんどりあし」さんです。(昨年弊社で企画・編集・取材・印刷まで行った文京区制70周年記念クーポンブックにもご参加頂きました。)こちらのお店は2006年にオープン、秘伝のダシで作られた「博多もつ鍋」と旬の食材をよりおいしく味わえる串揚げが人気です。50種類ほどある串揚げは香ばしくビールにぴったり。ぷりぷりの食感が心地よいもつ鍋はスープの味わいも格別、冷房漬けの身体にしみわたるほど。できればシメまで味わいつくしていただきたい逸品です。音羽通り沿いに灯る大きな提灯が目印。カウンターと小上がりのある店内は初めての方でもすぐに馴染める雰囲気が漂っており、ほっとくつろげます。本格的な秋到来まで、心身の疲労回復と栄養補給もかねて、ぜひ訪れていただきたいお店です。

 

 

 

 

 

 

 

8月は池袋西口「ベトナム料理とお酒 サイゴン池袋西口店」

saigon.jpg●ミシュランガイド東京2016,2017掲載の名店が2号店オープン

今回は特別編といたしまして文京区を飛び出し、お隣の豊島区は池袋のお店をご紹介。ベトナム料理店「サイゴン」さんです。2016年、2017年と続けてミシュランガイド東京に掲載された池袋東口の「サイゴンレストラン」さんが、先月(7/2)西口にオープンした2号店です。(2号店オープンにあたり、看板やメニューの印刷を弊社で承りました)

 ベトナム料理といえば欠かせない「生春巻き」と「フォー」はもちろんのこと、こちらで必ずいただきたい逸品は「あみあみ揚げ春巻き」です。カリッとサクッとジューシーな味わいですが、新鮮な旬の野菜といただくのでとってもヘルシー。クセになる味わいです。

 ドリンクもベトナムならではのビールや、珍しいベトナムワインなども楽しめます。筆者が気に入ったのは「トマトパクチーサワー」。その名の通りトマトとパクチー好きにおすすめ。暑い日にはぴったりです。

 店内は1階と2階があり、カウンターとテーブル席に分かれているので、一人でふらりと訪れるのもよいですし、グループでも楽しめる雰囲気です。スタッフの方々も爽やかなので、ぜひこの猛暑の夏バテ対策に訪れていただきたいお店です。

 

 

 

 

 

 

7月は石切橋「はし本」

hasimoto.jpg●海外からのお客様も多い! 創業180年以上の名店

 はやばやと梅雨も明け、すでに蒸し暑い毎日。湿気と強い日差しにひるんでしまいがちですが、心身栄養をつけて来たるべき猛暑を乗り切りたいところ。そして夏の栄養源といえば鰻、とくに土用の丑の日には欠かせない存在です。というわけで今回は江戸川橋は石切橋にある「はし本」さんをご紹介いたします。

 「はし本」さんは1835年創業、現在は6代目店主が老舗の味を守り続けているという鰻の名店です。(文成社は領収書や御会計票の印刷をさせて頂いております。)180年以上も石切橋で営まれているので少し気後れしてしまいますが、店内は一人でも気兼ねなく寛げる雰囲気。一度味わうと、また食べたい! 堪能したい! という思いに駆られた筆者です。

 最近は海外からのお客様も多いとか。訪れたお客様がそれぞれの母国語で口コミを広げていることが信頼と人気の秘訣でしょうか。折しも世の中はW杯、世界を知ると、自国のことも見えてくると改めて思いますが、はし本さんを訪れてみると、美味しさに違いはあっても境界はないのだと実感できます。鰻を味わいながら、世界を知って、日本の味を堪能しつくしたい7月です。

 

土用丑の日の営業について詳細はお問い合わせください

【一の丑:720日(金)】ご予約不可となります

 当日のメニュー:うな重/蒲焼/白焼き/肝吸い/お吸い物/のみとなります

【二の丑:81日(水)】通常通りの営業予定です

6月は音羽「名古屋酒場しるし」

bunsei172hp.jpg●爽やかな対応が心地よい!手羽唐はたれと塩あり!

気づけば今年も梅雨間近。祝日のない6月は、ぐずついた天候や世の中のもやもやに加え、日頃のうっぷんを晴らしたくなること頻繁です。そんな時におすすめなのが、スタッフの方々の元気で爽やかな対応が心地よい「名古屋酒場しるし」さんです。(昨年弊社で企画・編集・取材・印刷まで行った
文京区制70周年記念クーポンブックにもご参加頂きました。) 「手羽唐」、「串カツみそ」、「どて煮」など“名古屋ならでは”だけでなく、幅広いメニューが楽しめます。人気の手羽唐は「たれ」と「塩」の2種ありまして、一度食べると病みつきに。食べ比べは必至です。こだわりの「とろとろ揚げ出し豆腐」は豆腐自体が自家製とのこと。美味しいメニューに負けず劣らず、こちらのお店でおすすめなのは若いスタッフの方々。代々近隣大学の学生さん達がアルバイトをしているこのお店。皆さん爽やかでアットホームながらもテキパキと動くその姿をみるだけでも、接客の参考になります。 スタッフの方々を指導するうえで、心がけていることなどを店長さんにうかがってみました。いくつもあるそうですが、少しだけ教えていただきました。「学生さん達を本気でやる気にさせること」、「同じことを繰り返し繰り返し教えること」。気さくな店長さんの一人一人に対する厳しくも丁寧な対応を垣間見たような気がしました。 お気に入りの手羽唐(塩)を堪能しつつ、若さは真似できませんが、少しでも爽やかな対応を心がけたいと思う6月です。

 

 

 

 

5月は音羽「音羽画廊」

bunsei171gazo.jpg一年のうちで最も過ごしやすい季節がやってきました。新年度から一ヶ月、ひと呼吸おきたくなる時季でもあります。2018年はまだまだ前半、とはいえ一年はあっという間。いまから何か人と違う事を体験してみたい、そんな方におすすめなのが今回ご紹介する「音羽画廊」さんです。

 「音羽画廊」さんは、ポスター印刷等で弊社をご利用いただいておりまして、骨董と日本画等を扱う画廊でありながら、茶道教室をはじめ、伝統的な和の文化を体験できるイベントを手がけているお店です。音羽通り沿いに面していますが、店内に入ると時間の流れが確実に変わったような感覚を覚えます。江戸・明治期からの和食器をメインに、手に取りやすく展示された店内の奥には畳敷きのお茶室が広がっています。

 画廊は26年ほど前から続けれており、7年ほど前からお茶の教室を設けられ、現在では和の文化をメインとした様々な講座を企画されています。和の袋物づくり、陶磁器を修繕する金継の方法を学べる講座、着物を気軽に学べるきものクラブ、などなどです。本来は生活に根ざしていた日本の文化でありながら、敷居が高くなってしまったような内容も、こちらでは初心者や知識がなくても気軽に体験出来そうです。店主の梶浦さんは「人の手を経たものの味わいを大切にしている」とおっしゃっていました。骨董の世界は縁遠いと思っていた筆者ですが、印象的で忘れたくないと思える言葉をいただき、自分の生活にも取り入れたくなった瞬間でした。

4月は大塚2丁目「アプリカーサ音羽倶楽部」

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春を通り越して初夏なのかと勘違いする日もちらほらですが、世の中の動きは異動や引っ越しが活発化、やはり春なのだと確認するこの頃です。

 今回ご紹介するのは、昨年小石川から移転され、文成社の近くでオープンされたお店「アプリカーサ音羽倶楽部」さんです。

 閑静な住宅街にひっそり佇むお店は、まさに隠れ家。そんな雰囲気の中で厳選されたワインとこだわりの小皿料理がいただけます。なかでも「パンケーキ」と「牛すじカレー」は逸品。


 パンケーキは「都内で人気の美味しいお店ランキング第2位」に選ばれるほど。そとはカリッ、なかはふわふわ&しっとり。生地だけでも大満足な美味しさです。小石川では行列ができたという「牛すじカレー」は、牛肉のうまみがギュギュッと凝縮されたぜいたくな味わい。その他、牛ほほの赤ワイン煮など、とくに煮込み料理がオススメです。

昼はランチ、夜もお得な飲み放題各種コースがありますので詳細はHP・Facebookをご覧下さい!

 オーナーの佐藤さんは異色の経歴の持ち主で、実は自著を出版なさったばかり。気になる表紙をめくると、「飲食店」に限らず取り入れていきたい内容が展開されております。

 定期的にイベントも開催中とのことで、直近のイベントは4/7(土)開催の「寄席」。なんと、隠れ家で寄席とワインが楽しめる絶妙な内容。寄席だけでも参加OKですが(1500円)、打ち上げはフード&飲み放題付き(寄席+打ち上げ5000円)の大変お得な内容です。

 寄席好き、ワイン好きの方は要チェックです!

【アプリカーサ寄席】 2カ月に1回開催中※予約制となっておりますため詳細はお店までお問い合わせください!

 

3月は「日本流カレー1963ゴールドライン」


168-1.jpg冬季五輪に一喜一憂した今年の2月は例年よりも加速したのでしょうか、はやくも3月に突入するという目まぐるしさ。年度末を迎え、歓送迎会など胃腸に負担のかかる機会も多くなるかと思われます。今回の気になるお店は、すてきなご姉妹が営むカレー屋さん。(昨年弊社で企画・編集・取材・印刷まで行った文京区制70周年記念クーポンブックにもご参加頂きました。)音羽では2016年にオープンした比較的新しいお店ですが、北九州の小倉で55年間も愛されてきた実績あるお店なのです。胸やけのしない濃厚熟カレーは一度食べたら忘れられない味わいで、ランチやディナーとしてはもちろん、飲んだあとのシメにもぴったり。おすすめはサクサクのカツと一緒に味わうカツカレー。薬味は福神漬け・らっきょうの他に甘酢ガリも揃っており、特製スパイスで辛さも調節できます。(サイズも選べますしテイクアウトもOK)実はなんと、18時から24時は手作りおばんざいと九州料理の歩家(あゆみや)さんに衣替え。ご姉妹のお嬢さんが切り盛りされており、1皿500円!の日替わりメニューは種類も豊富。もちろんカレーも頂けます!女性ひとりでも寛げる雰囲気なので、九州の家庭料理と元気な女性たちの笑顔に癒やされること間違いなしです。




2月は音羽「有頂天(うちょうてん)」

2tuki.jpg  2018年も2月を迎えてしまいましたが、今年の冬はひと味違うのでしょうか。都心では48年ぶりの冷え込みに包まれ、予想以上の大雪にも見舞われ、インフルエンザも全国的に大流行。寒さはこれからが本番の兆しであるため、普段以上に身体をあたためて備えたいところ。さらには年明け後の疲れもたまり、ほっと一息つきたくなる時期でもあります。

 そこで今回は、心身あたたまり、日ごろの疲れも癒せるお店「音羽有頂天」をご紹介。護国寺駅から徒歩すぐの音羽通り沿い、大塚警察署のななめ向かいに「音羽有頂天」さんはあります。牛たんと新鮮なお刺身に鍋のほか、気になるメニューが豊富で食いしん坊にはうれしいお店。お酒も充実しており、知識豊富なスタッフの方におすすめを聞きながら選ぶ楽しさも味わえます。

 名物の牛たんは絶品。「ゆで牛たん」はお箸でほぐれるほどの柔らかさ。「牛たん焼」のジューシーさとの食べ比べは必須です。

やはりこの時季はなんといっても「いも豚塩生姜鍋」がおすすめ。こだわりの豚肉と旬の野菜、そしてたっぷりの生姜が見事にマッチしたお鍋は一度食べると忘れられません。身体も心もあたたまる「生姜」のおいしさをとことん堪能できます。

 お昼にはボリュームたっぷりのランチ、夜はお得な飲み放題コースも充実しておりますので、詳しくは下記サイトをご覧ください。

 落ち着いた雰囲気のなか、美酒美食を味わえる時間はありがたい、と改めて思わせてくれるお店です。お腹もこころも癒されます。

 

 

 

 

 

 

 

1月は老舗和菓子店「甲月堂」

kougetu.jpg 2018年がはじまりました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。2010年代がスタートしたのはつい最近と思っていたら20年代は目前。さらには平成も残りわずか。時代は流れてゆくものだとひしひしと感じるこの頃です。

さてこのコラム、昨年に引き続き文京区の気になる場所を紹介してまいりますが、2018年は「お店」をメインに取り上げていきたいと考えております。第1回は弊社から徒歩数分、老舗の和菓子店「甲月堂」をご紹介。

弊社は今年で創業67年目を迎えますが、甲月堂さんは明治20年創業、弊社の倍以上の年月を経た歴史あるお店です。熟練の職人さんがひとつひとつ手作りで仕上げた御菓子は季節感と繊細な味わいの両方を堪能できます。月光殿最中が有名ですが、1月のおすすめは「はなびら餅」。 白味噌のあんをごぼうといっしょに求肥で包んだお正月ならではの見た目も春らしいお菓子です。1290円、1月の半ば頃まで販売予定とのこと。さらには人気の「いちご大福」も登場予定! 新鮮ないちごの果肉とやわらかいお餅とこし餡の組み合わせは冬ならではの贅沢な味わい。ぜひお試しください!

 

 

 

 

 

12月は関口「カテドラル関口教会聖マリア大聖堂」

slide01.jpg 2017年も12月を迎え、文京区の気になるところを取り上げたテーマも最終回。今回は東京カテドラル(関口教会)が気になり、行ってまいりました。建物観賞で何度か訪れるも、この教会の成り立ちを意識したことはありませんでした。が、前回のニュースでお知らせした『みたみよ!!』という冊子に載っていた東京カテドラル紹介記事の一文、「1964年、ケルンからの寄付で、丹下健三さんが設計した教会〜(以下略)」に引っかかりました。そもそも1899年にフランス語学校の附属聖堂としてスタート、木造の聖堂が建てられ、東京大空襲によって焼失しますが、記事の通りドイツのケルンによる支援が決定、1964年に再建されたのが20世紀教会建築の最高峰とも評される現聖堂です。

気になるのは、なぜ同じ敗戦国であり、ケルン自体も損壊した大聖堂の修復が必要であったのに、他国の教会再建の支援をするのか、です。

ケルンの信徒達の中でも「なぜ援助するのか」という声がうずまいていたそうですが、当時信徒をたばねていた枢機卿は「あるからとか、余力があるから差し上げるのでは、福音の精神ではありません。」と語ったとのこと。この言葉でケルンの信徒達も変えられていき、自分たちの教会と他国の教会をも立て直すに至ったそうです。

福音の精神自体がわからない身ではありますが、自分優先ではなく他者を想い、行動することに通じるものかなと大まかに解釈しています。とくに余裕のないこの時期、自分には難しいことではありますが、せめて頭の片隅などの身近なところに置いておきたいと思います。

11月は音羽「鳩山会館」

kininarubasyo.jpg 「今年は秋が短い」とよく耳にしたりつぶやいたりしてしまう今年の秋。

秋といえば過ごしやすく観光にもぴったり、収穫の季節でもありますが、なかなか堪能できる天候に恵まれずじまい。あっという間に木枯らし1号も吹いてしまう始末です。

が、都心で味わえる秋はまだまだこれから。弊社から徒歩圏内、大通り沿いに佇む鳩山会館は政治家を輩出した歴史的背景とその建築が有名ですが、庭園もおすすめです。訪れてみると、秋のバラはこれから見頃を迎えるようでした。長雨のおかげで例年よりも遅れているそうです。敷地内には大きなモミジも見かけますので、おそらく今月は紅葉と見頃のバラを両方楽しむことができるのでは。とくに秋のバラは香りがよいとのこと。

もうすぐ慌ただしい時間に染まってしまう年末がやってきますが、2017年の紅葉は、職場近くの鳩山会館で、眺めるだけでなく花の香りも楽しんでみたいと思います。

 

 

 

10月は茗荷谷「カイザースラウテルン広場」

 

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 涼やかな秋の空気とともに、唐突なニュースが続く昨今。消化しきれないまま傍観しそうになりますが、そうもしていられず、という状況。時代の流れに乗ることは難しいと感じてしまいます。

そんな時ににおすすめなのが「カイザースラウテルン広場」。こちらは茗荷谷駅からすぐ、窪町東公園の一角にあります。文京区とドイツの一都市、カイザースラウテルン市との姉妹都市提携のシンボルとして設置された彫刻群が目を引きます。この彫刻群、触れることはもちろん、乗れます。しかも伝説上のユニコーンや人面魚の背に、です。ユニコーンは偉大な力を象徴、魚は幸運のシンボルとのこと。ほかにもアンモナイトやカタツムリといった個性的な彫刻があり、乗ったり座ったりよじ登ったりできますが、ユニコーンの頭には乗れません。危険です。季節も変わり、時代と時間に乗り切れないと感じたら、訪れてみてください。ちょっとした異空間となっており、その先には細長い窪町東公園が続いているので、気分転換にはぴったりです。

 

 

 

 

 

 

 

9月は小石川植物園の大震火災記念石


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 日本で最も古い植物園であり、東京大学の教育実習施設でもある小石川植物園には、植物だけでなく、歴史を物語る遺構や念碑が遺されています。その一つが「大震火災記念石」です。

 大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災は、東日本大震災以前の日本にとって、史上最大級の被害をもたらした災害として記憶・記録されています。とくに火災による被害が甚大であり、当時、焼け出された市民3万人以上が一時的に植物園に避難し、一部の人々は園内の震災救護所で長期にわたる避難生活を送り、大正141月に最後の居住者が退去したそうです。この記念碑は有志によって建てられ、今に至ります。9月1日は防災の日となり、関東大震災というと、教科書上の漠然としたイメージしか持ち合わせていないのが現状ではないでしょうか。都民のオアシスともいえるこの植物園のなかで、遠い記憶となりつつある大震災で起きていた事を、この記念石は改めて気づかせてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

8月は「礫川公園・東京都戦没者霊苑」

8bunsei.png 丸ノ内線「後楽園」駅を出るとすぐ、広場のようなスペースがあります。毎回足早に通り過ぎてしまいがちですが、階段状の植え込みや、ヨーロッパの庭園を思わせるような彫刻など、なかなか凝ったつくりの公園です。その名は礫川公園(れきせんこうえん)。そもそも礫とは小石の意味。礫川=小石川となります。このあたり一帯はもともと小石川町であったことがわかります。公園を通り抜け、春日通り沿いに歩いてみると、左手に東京都戦没者霊苑の入口がひっそりとあります。ひっそり過ぎるくらいで、何度もこの前を通っていながら気づいたのはごく最近。太平洋戦争で亡くなられた戦没者の霊を祀っている施設です。展示室もあり、手紙、衣類・兜・などの遺品を間近にすることができます。外観と同じく内部もひっそりとしているのですが、実物の遺品を前にすると72年も昔のことが、まだ過去のものではないと思わされます。

気づかず、通りすぎてしまいそうなこの施設のように、72年前に終わった戦争は徐々に存在感を失いつつありますが、確かに存在しています。

そして、間近に向き合うことで、生き続けていくように思わされます。

 

 

 

 

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