3月 「過去、1000年間に起きた最大の出来事」

181insatuki.jpg2019年も3月を迎え、沈丁花が咲きほころび、桜の開花を待つ季節がやってきました。元号が変わる今年、気づけば21世紀も20年近く経っていることに気づかされます。ちょうど20年ほど前の話題でありますが、米国のライフ誌が2000年を迎えるにあたり、世界各国の知識人に「過去、1000年間に起きた最大の出来事は何か」というアンケートをとったところ、第1位は「活版印刷技術の発明・改良」という結果が出ました。印刷が人間にとって欠かせない技術として、世界共通で認識されていたことに、少し驚きを覚えます。

 2020年代を目前とした今、どのような結果になるのか気になるも、第一位の座は書き換えられないのではないかと思います。はるか昔、世界史で学んだ記憶が甦ります。活版印刷によって、特定階級のものだった読み書きが大衆レベルに広がり、近代文明をもたらしたのだなと、世紀を超えて改めて実感できるようになりました。

 その活版印刷ですが、先のアンケートもグーテンベルグによる活版を指していたようで、技術的にはアジアが先行するも、活版と言えばヨーロッパを思い浮かべてしまう現状は、その影響力の違いのようです。その要因はアジア圏は漢字文化であり、ヨーロッパのアルファベットとは比較にならないほど活字の量が多く、ヨーロッパほど普及しなかったことなどが考えられます。次回は、人類に与えた影響力が並々ではなかったらしいグーテンベルグについて、もう少しふれてみたいと思います。

▲このページのトップに戻る